佐久市の整形外科で行われた勉強会に参加しました。テーマは肩関節腱板断裂でした。断裂と聞くと単なる怪我のように思えるかもしれませんが、実はそれが俗に五十肩と呼ばれる症状にも潜んでいる恐ろしいものです。この勉強会では、その見分け方や治療計画などについて、専門家から詳しく解説していただきました。私たち接骨院の先生たちは、徒手検査や施術を通じて学び、また手に負えない状況の判断についても教えていただきました。

まず、五十肩と呼ばれる症状は、凍結型、腱板断裂、外傷性不安定症の3つに分類されます。これらの症状が問題になるかどうかは、機能的な問題か解剖学的な問題か、そして炎症状態で痛みを伴うかどうかによって判断されます。これらの症状を徒手検査で判断し、必要に応じてMRIなどの画像検査で診断を確定させる流れです。

私たちの院でも、肩の痛みでお悩みの方が多く来院されます。その多くは凍結型の炎症期または機能的な問題の方ですが、中には症状の軽快が見られない方もいます。そこには腱板断裂の可能性があります。これは大きな転倒などがなくても、気付いたら断裂していることがあります。そして一旦断裂してしまうと、その筋肉は脂肪に変わり、その役割を果たせなくなってしまいます。このことからも、断裂を早期に気づき、適切な検査を受けることが重要です。

五十肩だからそのうち治るだろうと思っていると、徐々に症状が悪化するケースもあります。肩周辺に痛みや動きの悪さを感じたら、専門家に相談し、検査と治療を受けることをお勧めします。

当院では、五十肩の症状でも全身の歪みを分析し、根本原因を探っていきます。例えば、骨盤から肩に繋がる筋肉が肩関節の動きを妨げている可能性があるためです。肩関節だけを治療しても改善しない場合は、全身の歪みにも注意を払う必要があります。